「理想の母親」「理想の育児」に追われていた私
私には理想がありました。
栄養に配慮した食事を作り、いつも笑顔で優しく子どもに接する。髪もメイクもキレイにしていて、おしゃれ。きちんと片付いた家で楽しみながら育児をしている。
結婚して、妊娠して、そんなママライフが始まるんだと楽しみにしていました。
(今思うとありえないほどキラキラの理想ですね😓)
でも実際に育児が始まると、現実は全く違っていて。
- 寝不足で基本イライラしている
- 時間がかかる美容院はなかなか行けない(子連れで行けても、子どもが気になって全然リラックスもリフレッシュもできない)
- すっぴんか時短メイクで、子どもに汚されても許せる服を着る(家から出ない日は基本パジャマのまま)
- 家がきちんと片付くのは、ママ友や義両親が遊びに来る日のみ
しかも育児なんて人生初めてのことで、うまくいかないことだらけ。
時が経ち、子どもが増え子どもは成長しているけれど、まだまだ余裕はない毎日。
復職して、家事育児に加え仕事まで始まった私には、育児を楽しむ余裕なんて皆無です。
「ちゃんとしたご飯を作らなきゃ」
「いつも笑顔でいなきゃ」
「きちんと家を片付けておかなきゃ」
“理想のママライフ”に縛られて、そうなれない私は自分を責めていました。
共働きで時間にも気持ちにも余裕がない中、どんどん息苦しくなって──
でも、ある日を境に「それ、もう手放していいんじゃない?」と思えるように。
今日は私がラクになるまでに手放した“思い込み”と、その変化を正直にお話しします。
「ちゃんとしたママ」じゃない自分を責めていた
2人目の育休から復職した頃のこと。
イヤイヤ期の対応、仕事のストレス、寝不足、家事。全てに追われていました。
でもなぜか、「私が頑張れば、うまくいくはず」と自分を追い込んでばかり。
いっぱいいっぱいの私は、子どもにきつく接することもよくありました。まだ幼い子どもたちに「早くして」「なんでこうなるの」と、よくない言い方だと思いつつ、つい言ってしまう自分が嫌でした。
「どうしてこんな対応しかできないのだろう」と“理想的なママ”や”周囲のママ”と自分を比べて、落ちこんでいたのです。
子どもは大好きだし、優しいママでいたい。
もっと育児を楽しみたいのに、心がついてこない。
そんな私に限界がくるのは、時間の問題でした。
ママだって、ひとりの人間
疲れとストレスが溜まっていた私は、イヤイヤ期で「あれもイヤ」「これもイヤ」「全部イヤー!」と大泣きする子どもに、言ってしまいました。
「ママだってイヤだよ!」「ママだって泣きたいよ!」
そして、本当に子どもと一緒に「もうイヤ〜!」と泣きました。
すると、上の子がやって来て「よしよし」「ママ、大丈夫?」と頭を撫でてくれたのです。
嬉しいやら恥ずかしいやら、色々な気持ちが溢れてきて、「ママ、泣けちゃうよ〜」と上の子に抱きついてしばらく泣きました。(その間下の子は相変わらず大泣き、かなりカオスでした)
その後「ママ、泣いてるね」「赤ちゃんみたいだね」と言われ、「ほんとだね」と一緒に笑い合いました。
私は「理想のママ」であろうとするあまり、「ひとりの人間」であることを忘れていたのかもしれません。
ママだって、ひとりの人間です。完璧じゃないし、泣くこともあれば怒ることもあります。
その日から、私の中で何かが変わり始めました。
手放した3つの“母親像”
① 家事、ちゃんとしなきゃ
→ 冷凍弁当や宅配を使ってもOK!ロボット掃除機などお助け家電もフル活用。その分の時間は子どもと遊ぼう
② いつも笑顔でいなきゃ
→ 感情のある人間なんだから、泣いたり怒ったりする。怒っても謝れるママの方がずっといい
③ ほかのママ、理想のママと比べる
→ その人はその人。私は私。理想と違っても、イライラせずに一緒に笑い合える方がいい
変わったのは、子どもじゃなくて私の“まなざし”
「ちゃんとしたご飯」じゃなくても「怒っちゃった日」でも、
- 笑顔で送り出せた
- いつもよりたくさん話せた
- ぎゅっと抱きしめられた
そんな「できたことに目を向ける習慣」をつけていくと、不思議と毎日が少しずつラクになっていきました。
子どもはそんなに変わっていません。イヤイヤは続いていて、なかなか話を聞いてくれません。
変わったのは、私の見方と、理想を手放しリアルを受け入れたこと。
「ちゃんとしなきゃ」から、「今日もがんばった」へ
今でも完璧なママなんて到底ムリ。
でも、完璧じゃなくていいと思える今の私は、ちょっとだけ誇らしいです。
子どもを育てながら、自分を責めないでいられるようになることは、育児の一番大きなステップかもしれません。
「ちゃんとしなきゃ」「こうしなきゃ」とできていないことには片目をつむって、「今日も頑張った」「これはできた」と自分を認めてあげましょう。
ママの笑顔は、子どもの安心感につながる
私自身、「ちゃんとしなきゃ」と無理をしていた頃は、毎日イライラしやすく、それが子どもにも伝わっていたように感じます。
でも、思い切って“理想”を手放したことで、少しずつ笑顔が増えて、子どもとの時間が穏やかに過ごせるようになりました。
ママの笑顔は、子どもに安心感を与えます。
ハグや抱っこなどのスキンシップは、リラックス効果があり、不安を軽減させると言われています。(ハグすることで、ストレスが32%減るという研究結果もあるんです)
完璧な母親になることよりも、笑顔でたくさん触れ合うことの方が、子どもの成長にはずっと大切なんですよね。
あなたの“べき”も、少し手放してみませんか?
「理想のママ」「理想の育児」に縛られていた私が、少しずつ自分をゆるし、認め、ラクになれたように。
もしあなたも今、毎日に疲れてしまっているなら、ひとつだけでも「頑張らなくていいこと」を見つけてみてください。
そして、自分自身にも「今日もよくやったよ」と声をかけてあげてくださいね
育児はまだまだ続きます。
せっかく生まれてきてくれた、かわいい我が子との時間。イライラして自己嫌悪しながらではなく、少しでも穏やかな心で笑って過ごせたらいいですよね。
子育て、一緒に楽しみましょう🌱
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